『なぁ、そういえば『ラティーシャ様の首飾り』に掛かっている術は、どうするつもりなんだ? 大蛇から引き離すって、物理的じゃなくて魔術的にって話しなんだが……そっちの獣師は【魔力】もないんだから、解除なんて出来ないだろう?』
『それくらいなら、俺が出来る。掛けられている術の魔力自体を、潰せばいい』
当たり前のように言われて、トーリが『ん?』と自身の耳を疑うように首を傾げた。ラビは彼の大きな猫耳が、コテリと右側に向けられる様子が愛らしくて、つい目を留めてしまっていた。
『……ちょい待て。それって大妖獣師の魔力を、無理やり魔力で握り潰すって事だよな? それってさ、普通の妖獣じゃ出来なくね……?』
ノエルは、その質問を完全に無視して踵を返した。『さて、早速行くか』と彼に促されて、ハタと我に返ったラビは「うん」と元気いっぱいに答えて、それから共に歩き出しながらトーリの方へ肩越しに目を向けた。
「色々とお話してくれて、ありがとう。じゃあオレら行くね」
『それくらいなら、俺が出来る。掛けられている術の魔力自体を、潰せばいい』
当たり前のように言われて、トーリが『ん?』と自身の耳を疑うように首を傾げた。ラビは彼の大きな猫耳が、コテリと右側に向けられる様子が愛らしくて、つい目を留めてしまっていた。
『……ちょい待て。それって大妖獣師の魔力を、無理やり魔力で握り潰すって事だよな? それってさ、普通の妖獣じゃ出来なくね……?』
ノエルは、その質問を完全に無視して踵を返した。『さて、早速行くか』と彼に促されて、ハタと我に返ったラビは「うん」と元気いっぱいに答えて、それから共に歩き出しながらトーリの方へ肩越しに目を向けた。
「色々とお話してくれて、ありがとう。じゃあオレら行くね」