チクショーだから犬は嫌いなんだッ、と、トーリが空中で地団太を踏んだ。ノエルがピキリと青筋を立てて、『俺は犬じゃねぇ、狼だ』と突っ込んでいた。
やはり、見た目とかなりギャップがある。
これ、本当に自分以外の人には見えない『猫』なんだろうか?
ラビは不思議でたまらず、見守っている短い時間だけで困惑が増した。黒大狼のノエルと、仔猫姿のトーリが『妖獣』で、当たり前のように宙を飛べるところに強い疑問を抱かないまま「ちょっと落ち着いて」と、ひとまず仲裁に入っていた。
「オレ、ここには調査に来たんだ。もしかしたら、ノエルが使えるかもしれない術具があるかもしれないって聞いて」
『妖獣が使える術具?』
トーリが、訝った様子で訊き返してきた。その直後にノエルの方を見て『……まぁ、妖獣によっては使えるやつもあるだろうけどさ』と言いつつ、確認するようにこちらへと視線を戻す。
『でも、なんでソレが必要なんだ?』
やはり、見た目とかなりギャップがある。
これ、本当に自分以外の人には見えない『猫』なんだろうか?
ラビは不思議でたまらず、見守っている短い時間だけで困惑が増した。黒大狼のノエルと、仔猫姿のトーリが『妖獣』で、当たり前のように宙を飛べるところに強い疑問を抱かないまま「ちょっと落ち着いて」と、ひとまず仲裁に入っていた。
「オレ、ここには調査に来たんだ。もしかしたら、ノエルが使えるかもしれない術具があるかもしれないって聞いて」
『妖獣が使える術具?』
トーリが、訝った様子で訊き返してきた。その直後にノエルの方を見て『……まぁ、妖獣によっては使えるやつもあるだろうけどさ』と言いつつ、確認するようにこちらへと視線を戻す。
『でも、なんでソレが必要なんだ?』