四年振りに見る幼馴染は、二十歳の頃に比べると、すっかり大人の容姿になっていた。こうして改めてその姿を目に留めてみると、穏やかで明るい気性をした彼の父親、ヒューガノーズ伯爵が時折り見せる落ち着いた雰囲気に近いものを感じる。
目元は母親似かと思ってたけど、ルーファスは父親似だったんだなぁ。
ラビは、そんな場違いな感想を抱いた。すぐ顔に出る彼女の表情にそれを見て取ったルーファスが、弟へ視線も向けないまま、愛想良くにっこりと笑いかける。
「ラビ、こうして顔を会わせるのは久しぶりだね。元気にしていたかい?」
「うん、オレは元気だけど……――久しぶり、ルーファス」
お前のせいで王宮に来る事になっちゃったんだけど。
あまりにもいつも通りに挨拶をされ、ラビはそう口に出すタイミングを逃した。呆気に取られて、隣のセドリックへ目配せする考えも浮かばない。
ユリシスが補佐官らしく扉の方で控える中、ルーファスが「その服もとても似合ってるよ」と妹か弟を見るように目を細めた。
目元は母親似かと思ってたけど、ルーファスは父親似だったんだなぁ。
ラビは、そんな場違いな感想を抱いた。すぐ顔に出る彼女の表情にそれを見て取ったルーファスが、弟へ視線も向けないまま、愛想良くにっこりと笑いかける。
「ラビ、こうして顔を会わせるのは久しぶりだね。元気にしていたかい?」
「うん、オレは元気だけど……――久しぶり、ルーファス」
お前のせいで王宮に来る事になっちゃったんだけど。
あまりにもいつも通りに挨拶をされ、ラビはそう口に出すタイミングを逃した。呆気に取られて、隣のセドリックへ目配せする考えも浮かばない。
ユリシスが補佐官らしく扉の方で控える中、ルーファスが「その服もとても似合ってるよ」と妹か弟を見るように目を細めた。