「ラビ、大丈夫ですか? スリの騒ぎがあったと大まかに話は聞いたのですが……まさか本当に、屋上から飛び降りたりしたんですか?」
開口一番、心配症の馴染みであるセドリックがそう言ってきた。気のせいか、こちらを見る騎士達の目に「一体どういう状況なんだ」「またしても騒ぎを起こしたのか?」という言葉が浮かんでいるように思える。
失礼な奴らだなとラビは顔を顰め、男達から取り返した他の財布が入っている革袋をセドリックに渡して、一連の出来事についてざっと話し聞かせた。
何故か、語るごとに彼らの顔が引き攣っていった。
セドリックが「ラビ……」と額を押さえ、全て聞き終えるまではとユリシスが苛々した様子で、腕を組んだ状態で指をトントンと動かせる。ヴァン達に関しては、呆気にとられたように開いた口が塞がらないでいた。
全部話を聞いたところで、ヴァンが「つかさ」と落ち着いた渋い声を発した。
「つまりお前も原因じゃねぇかよ」
同感だ、とジンが間髪入れず口にした。サーバルは、殺気立ち過ぎて言葉もないユリシスをチラリと見てしまう。
開口一番、心配症の馴染みであるセドリックがそう言ってきた。気のせいか、こちらを見る騎士達の目に「一体どういう状況なんだ」「またしても騒ぎを起こしたのか?」という言葉が浮かんでいるように思える。
失礼な奴らだなとラビは顔を顰め、男達から取り返した他の財布が入っている革袋をセドリックに渡して、一連の出来事についてざっと話し聞かせた。
何故か、語るごとに彼らの顔が引き攣っていった。
セドリックが「ラビ……」と額を押さえ、全て聞き終えるまではとユリシスが苛々した様子で、腕を組んだ状態で指をトントンと動かせる。ヴァン達に関しては、呆気にとられたように開いた口が塞がらないでいた。
全部話を聞いたところで、ヴァンが「つかさ」と落ち着いた渋い声を発した。
「つまりお前も原因じゃねぇかよ」
同感だ、とジンが間髪入れず口にした。サーバルは、殺気立ち過ぎて言葉もないユリシスをチラリと見てしまう。