金髪や金目だけがダメだなんて、おかしな迷信だ。
ラビは、ふと後方を振り返った。そこには共に来た騎士達がいて、セドリックが上司らしい顔付きで話しているのが見えた。
ユリシスの方は出会い頭に睨まれたけど、それは髪や目の色に対してではなかったし、思えば彼らはこちらの容姿を全く気にしない珍しい連中だったことを思い出した。歳が近いテトは、綺麗だ、なんて口にしていたっけ。
そんなことを考えて見つめていたら、不意に、上司として指示しているセドリックが、何年も先にすっかり大人になってしまったような距離感を覚えた。仕事が忙しい癖に、ホノワ村に立ち寄るたび、幼馴染の女の子だからと気にかけて顔を見にくる心配性だ。
弟みたいだと口にはしてきたけれど、本当は、彼の方が四歳も年上であるという実感がないわけではない。
三年前、セドリックが成人の十八歳を迎えて「副団長になりました」と正装服で来た時、どうしてか、置いていかれてしまったような寂しさを覚えた。なんだか、追い付ける気がしなかった。
ラビは、ふと後方を振り返った。そこには共に来た騎士達がいて、セドリックが上司らしい顔付きで話しているのが見えた。
ユリシスの方は出会い頭に睨まれたけど、それは髪や目の色に対してではなかったし、思えば彼らはこちらの容姿を全く気にしない珍しい連中だったことを思い出した。歳が近いテトは、綺麗だ、なんて口にしていたっけ。
そんなことを考えて見つめていたら、不意に、上司として指示しているセドリックが、何年も先にすっかり大人になってしまったような距離感を覚えた。仕事が忙しい癖に、ホノワ村に立ち寄るたび、幼馴染の女の子だからと気にかけて顔を見にくる心配性だ。
弟みたいだと口にはしてきたけれど、本当は、彼の方が四歳も年上であるという実感がないわけではない。
三年前、セドリックが成人の十八歳を迎えて「副団長になりました」と正装服で来た時、どうしてか、置いていかれてしまったような寂しさを覚えた。なんだか、追い付ける気がしなかった。