「そうですね、暇を持て余している感じですかね」
『お前、今、少し考えたな? 相変わらず可愛くねぇ発言だなぁ』
佐藤は、実に楽しそうに笑う。
『お前さ、システム会社の方で知っている奴はいるか?』
「はぁ。また唐突な質問ですね……。代表の須藤さんや田中さんには、毎回対応して頂いていて面識もありますけど。何かトラブルでもあったんですか?」
『まぁ、昨日、一時的にシステムがダウンしちまったのはあったな』
「ああ、それで先方が僕を指名してきたんですか?」
デスクのリーダーになってからは、システムに問題が発生した場合は、ヨリがシステム会社との対応にあたっていた。もう数年は付き合いがあり、向こうから折り返しの連絡やメールがあった場合、ヨリを指名してくる事も多かった。
システム会社の須藤は、ヨリの勤める会社の社長とは友人関係にあった。田中はその右腕のような男で、よく須藤と共に来社していたから、この二人に関して顔も知っている。
すると、電話の向こうで佐藤が『いや?』と答えてきた。
『先に、お前がいないことは伝えて、そっちの件は課長と俺で対応した』
では、いったい何の用で電話をしてきたのだろう?
ヨリは、小さな疑問を覚えた。そう考えている間にも、佐藤は言葉を続けてくる。
『もう一度訊くけどさ、お前、システム会社の人間で、須藤さんと田中さんの他に面識がある奴はいないか?』
しつこいように問われて少し考えた。記憶を辿り、思い当たる担当者名を思い出しながら答える。
『お前、今、少し考えたな? 相変わらず可愛くねぇ発言だなぁ』
佐藤は、実に楽しそうに笑う。
『お前さ、システム会社の方で知っている奴はいるか?』
「はぁ。また唐突な質問ですね……。代表の須藤さんや田中さんには、毎回対応して頂いていて面識もありますけど。何かトラブルでもあったんですか?」
『まぁ、昨日、一時的にシステムがダウンしちまったのはあったな』
「ああ、それで先方が僕を指名してきたんですか?」
デスクのリーダーになってからは、システムに問題が発生した場合は、ヨリがシステム会社との対応にあたっていた。もう数年は付き合いがあり、向こうから折り返しの連絡やメールがあった場合、ヨリを指名してくる事も多かった。
システム会社の須藤は、ヨリの勤める会社の社長とは友人関係にあった。田中はその右腕のような男で、よく須藤と共に来社していたから、この二人に関して顔も知っている。
すると、電話の向こうで佐藤が『いや?』と答えてきた。
『先に、お前がいないことは伝えて、そっちの件は課長と俺で対応した』
では、いったい何の用で電話をしてきたのだろう?
ヨリは、小さな疑問を覚えた。そう考えている間にも、佐藤は言葉を続けてくる。
『もう一度訊くけどさ、お前、システム会社の人間で、須藤さんと田中さんの他に面識がある奴はいないか?』
しつこいように問われて少し考えた。記憶を辿り、思い当たる担当者名を思い出しながら答える。