「集計が完了致しました。それでは今期、生徒会会長を発表致します」
緊張感が高まる。
舞台上には姿勢を正し、ただ真っ直ぐを見つめる凛とした白井と力強く、ただ1点を見つめるるあさん。
そして会場には、るあさんがなりますように、白井がなりますように、るあさんに見つかりませんように。
そんな各々の緊迫感が漂っていた。
中にはカタカタ震えてるやつもいる。
さぁ、どっちだ。
「今期、生徒会会長は」
「白井桜来さんです」
「は…?」
会場にまず最初に落ちたのはるあさんのその声。
徐々に「白井だって」「るあさんが負けた」「見つかったら殺される」「るあさんが負けた」
「るあさんが負けた」
「るあさんが負けた」
「るあさんが負けた」
そんなざわめきが収まることを知らなかった。
あのずっと完璧で、ずっとポイント1番で、
ずっと白井を踏み台にしていた
あの、るあさんが、負けた。
「ちょっと、いいですか」
ざわめく会場の人達と絶望の縁に立たされ、今にも叫び出しそうなるあさんの視線を一気に集めた白井がマイクの前に立ってそう言った。
会場は静寂に包まれ、次来る白井の言葉に耳を済ませた。
今起こったいわば異常事態に皆は、指示されたことに正直に答えるということでしか自分を保つすべがなかったのだ。
るあさんも同じだった。
「今から、この学校の全てをお話します」
白井の復讐劇の
始まりだ。
緊張感が高まる。
舞台上には姿勢を正し、ただ真っ直ぐを見つめる凛とした白井と力強く、ただ1点を見つめるるあさん。
そして会場には、るあさんがなりますように、白井がなりますように、るあさんに見つかりませんように。
そんな各々の緊迫感が漂っていた。
中にはカタカタ震えてるやつもいる。
さぁ、どっちだ。
「今期、生徒会会長は」
「白井桜来さんです」
「は…?」
会場にまず最初に落ちたのはるあさんのその声。
徐々に「白井だって」「るあさんが負けた」「見つかったら殺される」「るあさんが負けた」
「るあさんが負けた」
「るあさんが負けた」
「るあさんが負けた」
そんなざわめきが収まることを知らなかった。
あのずっと完璧で、ずっとポイント1番で、
ずっと白井を踏み台にしていた
あの、るあさんが、負けた。
「ちょっと、いいですか」
ざわめく会場の人達と絶望の縁に立たされ、今にも叫び出しそうなるあさんの視線を一気に集めた白井がマイクの前に立ってそう言った。
会場は静寂に包まれ、次来る白井の言葉に耳を済ませた。
今起こったいわば異常事態に皆は、指示されたことに正直に答えるということでしか自分を保つすべがなかったのだ。
るあさんも同じだった。
「今から、この学校の全てをお話します」
白井の復讐劇の
始まりだ。