待ち合わせ場所は学校の最寄り駅。
白井がどこに住んでるか分からなかったし共通認識できる所が学校しか無かったけど絶対に学校になんて近づきたくなかったから駅に集合が妥当だろうと考えたのだ。
約束の時間、15分前。
絶対に白井より早く着いたと思っていた。
でも駅にはもう、一際よく目立つ白井が立っていた。
白いシフォン素材のシャツに黒字のハイウエストズボンを合わせている。
ベルトはかなり高い位置に締められている。いつも制服であまり顕になることが無かったから分からなかったが白井はかなり脚が長いようだ。
白くてスラットした腕と白の生地によく映える黒く長い髪は通行人も一目置いてしまうような美しさがあった。
そんな人物に僕なんかのちょー凡人が話しかけるのを少し躊躇ったが、待たせているのは事実。早く声をかけなくては。
「お、お待たせ」
ぎこちない。
「今来たとこ」
ずっと見ていたスマホから1度だけ僕か確認するために目を離してからまた目線をスマホに戻してそう言われた。
「急に呼び出してごめ…」
「何用?目的地は?」
おぉおぉ。ちょっと待ってくれ。
会ってまだ数秒だがやはり白井は冷たい。
「用は田中の事。目的地は2駅先の喫茶店」
ふーんとだけ言って改札を通る。
電車内でも全く会話は無く、白井はずっとスマホとにらめっこ。
でも何だか、白井のこの感じにも慣れてきた。
最初こそショックを受けたり動揺したりしてたけどこれが白井の普通なんだと思ってしまえば逆に話を盛り上げようとかそういう気遣いが要らない分楽だった。
白井がどこに住んでるか分からなかったし共通認識できる所が学校しか無かったけど絶対に学校になんて近づきたくなかったから駅に集合が妥当だろうと考えたのだ。
約束の時間、15分前。
絶対に白井より早く着いたと思っていた。
でも駅にはもう、一際よく目立つ白井が立っていた。
白いシフォン素材のシャツに黒字のハイウエストズボンを合わせている。
ベルトはかなり高い位置に締められている。いつも制服であまり顕になることが無かったから分からなかったが白井はかなり脚が長いようだ。
白くてスラットした腕と白の生地によく映える黒く長い髪は通行人も一目置いてしまうような美しさがあった。
そんな人物に僕なんかのちょー凡人が話しかけるのを少し躊躇ったが、待たせているのは事実。早く声をかけなくては。
「お、お待たせ」
ぎこちない。
「今来たとこ」
ずっと見ていたスマホから1度だけ僕か確認するために目を離してからまた目線をスマホに戻してそう言われた。
「急に呼び出してごめ…」
「何用?目的地は?」
おぉおぉ。ちょっと待ってくれ。
会ってまだ数秒だがやはり白井は冷たい。
「用は田中の事。目的地は2駅先の喫茶店」
ふーんとだけ言って改札を通る。
電車内でも全く会話は無く、白井はずっとスマホとにらめっこ。
でも何だか、白井のこの感じにも慣れてきた。
最初こそショックを受けたり動揺したりしてたけどこれが白井の普通なんだと思ってしまえば逆に話を盛り上げようとかそういう気遣いが要らない分楽だった。