◇ ◇ ◇
陽茉莉の様子がなんだかおかしいことに気付いたのは、陽茉莉が祓除師の修行をすると言って出かけた日の夜のことだった。
夕食のカレーライスを食べながらも、どことなく元気がない。
もちろん悠翔や相澤に話しかけられれば笑顔で答えるし、食事もきちんと食べている。けれど、どこか違和感を覚えたのだ。
夜十時。
悠翔は寝て、陽茉莉はお風呂に入っているので、ひとりでNFL──アメリカンフットボールの試合の録画を見ていた。
「アメフトですか?」
声がしてそちらを見ると、パジャマ姿の陽茉莉がいた。風呂上がりに水を飲みに来たようで、片手にコップを持っている。
陽茉莉の様子がなんだかおかしいことに気付いたのは、陽茉莉が祓除師の修行をすると言って出かけた日の夜のことだった。
夕食のカレーライスを食べながらも、どことなく元気がない。
もちろん悠翔や相澤に話しかけられれば笑顔で答えるし、食事もきちんと食べている。けれど、どこか違和感を覚えたのだ。
夜十時。
悠翔は寝て、陽茉莉はお風呂に入っているので、ひとりでNFL──アメリカンフットボールの試合の録画を見ていた。
「アメフトですか?」
声がしてそちらを見ると、パジャマ姿の陽茉莉がいた。風呂上がりに水を飲みに来たようで、片手にコップを持っている。