相澤はもう一度、陽茉莉の無事を確認するようにぎゅっと抱き寄せる。
陽茉莉は大人の女性なのだから、近所のコンビニくらいひとりで行けて当たり前だ。
相澤はいつもこうして陽茉莉を過保護に甘やかし、守ってくれる。そのことに安心感を覚えると共に、未だに守られてばかりなことに申し訳なさも感じた。
「私、礼也さんに守られてばっかりですね」
「いいよ。陽茉莉のことを守るのは、俺の役目だろう?」
相澤は陽茉莉を慰めるように頭を撫でると、落ちていたコンビニの袋を拾い上げる。
「帰ろうか。お風呂もセットしておいたから、多分帰る頃には沸いているよ」
コンビニの袋を持っているのとは逆の手で、相澤は陽茉莉の手を握る。ふたりは並んで歩き始めた。
「……そういえば今日、新作の入浴剤の試作品をもらったんですよ」
陽茉莉と相澤の勤務先であるアレーズコーポレーションは総合リラクゼーション企業なので、日々様々なリラクゼーション用品を開発している。そして、営業部にいると商品開発部から様々な試作品をもらえるのだ。もちろん、使用後の感想をフィードバックするようにとの条件付きだけれど。
陽茉莉は大人の女性なのだから、近所のコンビニくらいひとりで行けて当たり前だ。
相澤はいつもこうして陽茉莉を過保護に甘やかし、守ってくれる。そのことに安心感を覚えると共に、未だに守られてばかりなことに申し訳なさも感じた。
「私、礼也さんに守られてばっかりですね」
「いいよ。陽茉莉のことを守るのは、俺の役目だろう?」
相澤は陽茉莉を慰めるように頭を撫でると、落ちていたコンビニの袋を拾い上げる。
「帰ろうか。お風呂もセットしておいたから、多分帰る頃には沸いているよ」
コンビニの袋を持っているのとは逆の手で、相澤は陽茉莉の手を握る。ふたりは並んで歩き始めた。
「……そういえば今日、新作の入浴剤の試作品をもらったんですよ」
陽茉莉と相澤の勤務先であるアレーズコーポレーションは総合リラクゼーション企業なので、日々様々なリラクゼーション用品を開発している。そして、営業部にいると商品開発部から様々な試作品をもらえるのだ。もちろん、使用後の感想をフィードバックするようにとの条件付きだけれど。