「修斗ー!パスパス!」
「はい!甲斐田先輩!」
花奏修斗。17歳、高校2年生。
俺の憧れる甲斐田翔先輩率いる3年生最後の大会に、俺は2年でひとり、スターティングメンバーに起用されていた。ベンチに座る歳上8人の視線を全身で受けながら。
「ナイッシュー!」
ゴール下。甲斐田先輩とハイタッチを交わす。
「修斗、ナイスパスッ」
そう言って彼が掻き撫でた俺の髪から散った汗は、コートを数箇所濡らしていた。俺等はまた、電光石火の如く走る。
試合時間は残り26秒。今の先輩のシュートで同点へと追いついた。俺は前を走る彼の背中を見てこう思う。
4番。キャプテン。まじでかっこいい。
「修斗!8番来るぞ!」
「はい!」
次期、俺は絶対に4番のユニフォームを勝ち取ってみせる。誰にも渡さない。甲斐田先輩と同じ番号を身に纏い、是が非でも全国へ行くんだ。
「はい!甲斐田先輩!」
花奏修斗。17歳、高校2年生。
俺の憧れる甲斐田翔先輩率いる3年生最後の大会に、俺は2年でひとり、スターティングメンバーに起用されていた。ベンチに座る歳上8人の視線を全身で受けながら。
「ナイッシュー!」
ゴール下。甲斐田先輩とハイタッチを交わす。
「修斗、ナイスパスッ」
そう言って彼が掻き撫でた俺の髪から散った汗は、コートを数箇所濡らしていた。俺等はまた、電光石火の如く走る。
試合時間は残り26秒。今の先輩のシュートで同点へと追いついた。俺は前を走る彼の背中を見てこう思う。
4番。キャプテン。まじでかっこいい。
「修斗!8番来るぞ!」
「はい!」
次期、俺は絶対に4番のユニフォームを勝ち取ってみせる。誰にも渡さない。甲斐田先輩と同じ番号を身に纏い、是が非でも全国へ行くんだ。