チュンチュンポッポと、朝から2羽の会話が心地良い。
「やあおはよう」
「おはよう。今日も平和だねぇ」
どこかそんな風に聞こえるのは、俺の心が穏やかなせいなのか。
チュンチュンポッポ、チュンポッポ。
瞼の向こうに薄暗い東雲色の空を想像していた時だった。
「修斗起きろー!学校行くぞー!」
元気を捏ねて出来た人間が、俺の部屋の窓を開けた。スマートフォンの液晶には5時半の表示。俺は顔を顰めた。
「おい、お前なぁ……」
「ちと早すぎたか?ま、いっか!」
謝意を一切示さない哲也に枕を投げつけるが、抜群の反射神経でしっかりと受け止められる。
「今日は試合でもねえし、学校行くには早すぎだろが!」
「南山中の朝練観に行こうぜ」
「はあ!?」
「俺等の母校。たまには偵察行かねば」
「やあおはよう」
「おはよう。今日も平和だねぇ」
どこかそんな風に聞こえるのは、俺の心が穏やかなせいなのか。
チュンチュンポッポ、チュンポッポ。
瞼の向こうに薄暗い東雲色の空を想像していた時だった。
「修斗起きろー!学校行くぞー!」
元気を捏ねて出来た人間が、俺の部屋の窓を開けた。スマートフォンの液晶には5時半の表示。俺は顔を顰めた。
「おい、お前なぁ……」
「ちと早すぎたか?ま、いっか!」
謝意を一切示さない哲也に枕を投げつけるが、抜群の反射神経でしっかりと受け止められる。
「今日は試合でもねえし、学校行くには早すぎだろが!」
「南山中の朝練観に行こうぜ」
「はあ!?」
「俺等の母校。たまには偵察行かねば」