「ありがとう、本当に。粟野さんに青柳くん、…壱弥くんも。この恩は一生忘れないさ」
「何かあったら菓子折りもってきてくださいね」
「茅人、あんた図々しい」
「ああ?形が必要な時もあんだわ」
「壱弥きいたぁ今の、クソだよねえ茅人」
「うん」
「うんって」
「はは、本当に仲が良いんだなぁ、きみたちは」


「つうか掘り起こしたグラウンド、整備しないとかいちょーに怒られるんじゃね。え?まって、なんか血迷って花壇の土荒らしてる人いんだけど誰?」
「茅人でしょ」
「なんでだよ。てめーだろ椎花」
「チガウヨー」

「あ、そういえば俺この間道歩いてたら小学生にトマトの種貰ったんだった」
「うん なんで?」
「ついでだし植えとこう。育ったら部室で食おう」







「やーやー青春活動応援部さん、今日も元気そうですねー」

「げぇっ、鬼来た」
「だれが鬼ですか?ええ?」
「わぁー天使の百鬼かいちょー、今日は何の用ですかぁ」
「整備しているはずの花壇が汚いと、緑化委員からクレームが入ったんですよね」
「エエータイヘンダー」
「なんでも、『おたすけ部のトマト』と書かれたイチゴミルクの紙パックが刺さっていたとかで」
「エエーコワーイ」
「そうですね、おたすけ部の部費はそろそろ削減しても良い頃でしょうかねぇ」



「花壇の手入れは任せてください百鬼会長」