おたすけ部が創設されて2度目の師走がやってきた。

気温は3℃、最低気温は0℃。雪がちらほら舞い散るなか、生足で外に出る心意気があるほど私は若くない。同世代の女子生徒がスカートを3回捲って生足を出して歩いていると寒気がするのだ。ヒートテックとストッキング、裏起毛のボアジャケットにマフラー、手袋。これらがないと、私はこの地域の冬を越せない。

ちなみに、1月、2月にかけて防寒具のグレードは上げていくつもりだ。



寒いのは苦手、いや、嫌いだ。防寒すればするほど身体が重くなって肩が凝るし、いくら防寒しても寒いものは寒い。雪が降ったら道が凍るから普段より早く家を出なければいけないけれど、寒さのせいで布団から出るのが酷く億劫になる。

純粋に雪を楽しんでいたのはせいぜい小学生までだ。誰も歩いていないまっさらな雪の上を歩いて足跡をつけたり、そこらじゅうの雪を集めて雪だるまを作ったり、雪を固めて投げ合ったり。

そういうのはだいたい子供の遊びであって、高校2年生にもなって雪ではしゃぐなんてことは──…



「茅人、それうまい。雪ウサギ」
「だーろぉ?名前はうさ吉」
「なんかダサくもなく可愛すぎるわけでもなくてツッコミに困る」
「別にツッコミ待ちじゃねーんだわ」
「え、そうなのか」
「おまえホントむかつくやつだな…」




意外とある、のかもしれない。