私は顔も名も知らない男に貫かれながら、叫んだ。獣のように、彼らをめいっぱいにらみつけて威嚇した。だけど、私よりずっと身体の大きな男どもが、二人がかりで私の四肢をがっちりと地面に押しつけている力は少しも緩まない。三人目の男が荒い息を吐きながら、馬みたいに太い×××で私の×××をぶち抜いて、腰を振っている。

 痛い、痛い、痛い!

 口ではそう言葉にしなかったが、破瓜の傷みはハンパなかった。下半身に焼けた鉄棒をツッコまれているみたいな、死を覚悟するほどの痛みが全身に走った。嫌だ、あんたじゃない、あんたになんか殺されたくない。こんなことになるなら、ここに来る前に緒方とエッチしとけば良かった。たとえ好きすぎて殺し合いになったとしても、恋心を無理矢理抑えつけなきゃ良かったよ。こんな卑劣な男達に汚されるくらいなら、初恋の相手とセックスして死にたかった。こんな地獄から解放されたい。そして、死にたい。

「殺してあげるっ! 後で絶対に殺してあげるっ!」

 男達は笑っている。覆面をしているけど口の形でそれが分かった。本気にされていない。それが悔しかった。
 奴らは代わる代わる私を時間をかけて犯した。全員が私の××に××していった。私は今日が危険日でないことを頭の片隅で確認しながら、六人目に×されている最中に気を失った。

   ***

「……っ」

 頬に感じる夏の日差しの熱さで、目が覚める。

 私は半裸で男達の精液にまみれたまま、校庭に倒れていた。

 身体中に走る痛みでほとんど、身体が動かせない。かろうじて動いた首を右に傾けると、皐が全裸で、数メートルほど離れたところに私同様、やり捨てられていた。生きてるのか死んでるのかも分からない。私はその様子を見て、ぽろぽろと涙をこぼした。もう見たくない。顔を空に向け、まだ光の柔らかい早朝の夏の太陽を目を細めてにらみつけながら、自然に声が漏れた。

「絶対に殺してあげる……」