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次の日の早朝、加藤杏からのメール。
前略、緒方へ。
昨日は会えなくてごめん。
あの時はあんたの顔見たら、私、何するか自分でも分からなくて怖かったんだ。
心配させてごめん。来てくれて嬉しかったよ。
昨夜は和さんのお通夜で、これから告別式なんだ。
東京から来た馬鹿親父の秘書と二人だけでね。
あいつ、自分の妹が死んでも来やしないんだ。ふざけてるよね。
それから、私、また転校することになったよ。
保護者の和さんが死んじゃったから、S島にある全寮制の学校に移るんだ。
そこは、私みたいな頭のおかしい子達を治療しながら、勉強も教えてくれるんだってさ。
そんな学校があるなんてびっくりだよ。
これで、私のヒドデナシも治って、人になれるかもしれないね。
別になりたくもないけど(笑)
私はたまに思うんだ。
本当は私や緒方がマトモで、周囲の皆がヒトデナシなんじゃないかって。
だって、本気で好意を持ったら救ってあげたいじゃん?
そのために私達に出来ることって何なんだろうね。
S島は静かなところらしいから、一人でゆっくり考えてみるよ。
じゃあね、緒方。
生きててね。
絶対、死んじゃダメだよ。
あんたを殺していいのは、私だけ。
私が殺すのは、あんただけだよ。
次の日の早朝、加藤杏からのメール。
前略、緒方へ。
昨日は会えなくてごめん。
あの時はあんたの顔見たら、私、何するか自分でも分からなくて怖かったんだ。
心配させてごめん。来てくれて嬉しかったよ。
昨夜は和さんのお通夜で、これから告別式なんだ。
東京から来た馬鹿親父の秘書と二人だけでね。
あいつ、自分の妹が死んでも来やしないんだ。ふざけてるよね。
それから、私、また転校することになったよ。
保護者の和さんが死んじゃったから、S島にある全寮制の学校に移るんだ。
そこは、私みたいな頭のおかしい子達を治療しながら、勉強も教えてくれるんだってさ。
そんな学校があるなんてびっくりだよ。
これで、私のヒドデナシも治って、人になれるかもしれないね。
別になりたくもないけど(笑)
私はたまに思うんだ。
本当は私や緒方がマトモで、周囲の皆がヒトデナシなんじゃないかって。
だって、本気で好意を持ったら救ってあげたいじゃん?
そのために私達に出来ることって何なんだろうね。
S島は静かなところらしいから、一人でゆっくり考えてみるよ。
じゃあね、緒方。
生きててね。
絶対、死んじゃダメだよ。
あんたを殺していいのは、私だけ。
私が殺すのは、あんただけだよ。