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 それから、僕達はお互いの身体を撫で回し、舐め上げ、甘噛みし、体位を変えて何度も交わった。三回目以降は、もう数えてもいない。彼女はだんだんと大きくあえぐようになり、床を軋ませる。薄い壁を叩いて、隣の住人が抗議してきたけど、無視して僕は彼女とセックスをし続け、彼女の口や膣内に射精し続けた。僕達は体力の限界に達すると、精液と愛液でシーツがぐちゃぐちゃになった布団で背中合わせになって寝転んだ。呼吸を整えながら僕は、部屋に差し込む白く柔らかな陽光が窓から差し込んでくるのを知った。丸めたティッシュと僕のスーツと加藤の制服が散乱した部屋に、朝が訪れていた。

 加藤は背中を震わせながら、嗚咽混じりに言った。

「私、初めてじゃなくてごめんね」

 僕は何も言えない。答える代わりに、背中をくっつけたまま彼女の手をぎゅっと握った。彼女はその手を強く握り返して、ひっくひっく、とまだしゃくり上げていた。僕は彼女の手をずっと握り続ける。そして、十年間、胸に抱いていた疑問を尋ねた。

「お前は、誰も殺してないよな?」

 加藤はぐすっ、と鼻を鳴らした後、さらに強く僕の手を握って言った。

「今から、本当のこと話すよ」