まさかこれが?

そう思った時だ。


突然、下から持ちあげられるような、大きな揺れを感じた。


「キャーーーーー!!!」

周りから悲鳴が飛び交う。

「早く!机の下に隠れて!!!」

優美は叫ぶ後輩達を、次から次へと机の下へ押し込んだ。

優美自身も、机の下へと潜り込む。


「いやああああ!!」

落ちる文房具達。

パソコンですら、机の上でとび跳ねている。

「助けてええええ~~~!!」

激しい揺れに、泣き出す子もいる。


「大丈夫だから!しっかり、机の足に捕まってて!!」

そういう優美自身も、柱につかまっている事だけで限界だ。