その日の朝は、いつもと同じように、やってきた。

朝陽に紛れて、目覚まし時計がけたたましく鳴る。

「う~ん……もう少し、寝かせてよ~~」

目覚まし時計を止めた朝美には、朝の日射しが眩しい。

昨日の夜も遅くまで、結婚式のプランを立てていたからだ。


「朝美?遅刻するわよ?」

隣の部屋から、朝美の姉・優美が叫んでいる。

「いけない!」

朝美は、急いで布団から出た。

鏡を見ると、寝ぐせがひどい。

「あーあ。今日もブロー大変だわ。」

朝美は、手串でサッと髪をとかすと、自分の部屋を出た。