美生に結婚の意志を告げて、1週間が経った。

まだ、美生からの返事はない。


その間にも何度か診察し、毎日のようにお見舞いに行っているが、美生はまるで、俺のプロポーズを聞かなかったかのように振舞った。

今日は何としてでも、答えを聞こう。


俺は、美生の病室に入って、いつものように美生の側に座った。

「どう?体調は?」

「いつもと同じよ。」

そう言って微笑む、美生が好きだ。

「ところで、結婚の話なんだけど。」

「急ね。」

「急でもないだろう。プロポーズしてから、1週間になる。」