「俺が幸せにする。『やっぱり生きてるって最高ね。』って、君に言わせたい。」

「どうして先生が?治療が終われば、私達の関係も終わるじゃないですか。」

「そんな事させない!」

俺は立ち上がって、藤間さんの顎をクイッと上げた。

「愛してる、美生。俺と結婚してくれ。」

そう言って俺は、美生にキスをした。

当然だけど、美生は茫然としていた。


「返事はいつでもいい。これからの人生、俺と一緒に生きて欲しいんだ。」

「先生……」

「本心だよ。心からそう思っている。美生も、そう思ってくれると嬉しいな。」

そう言って俺は、美生に背中を向けた。