「じゃあ、お疲れ様~!」
ばいばーいと大きく漣くんが手を振る。宮城から遊びに来ているしいはもちろん彼氏の漣くん宅へ、だから一緒に歩き出す。
そんな2人に手を振り返した。
「「………。」」
残された私たち。
飲み会はそれなりに楽しかった。
漣くんがいろいろ話してくれたし、ご飯も美味しくて、会話も盛り上がった。
でもいざ2人になると…
「…帰り道どっち?」
「あ、え、私はあっち!」
気まずい。
会話もうまく出来ない。
「じゃあ俺あっちだから、じゃあね」
「そうなんだ、お疲れ様」
東京の夜は、夜なのに明るくてピカピカと眩しい。たくさんのネオンが輝いて、声もざわざわとひっきりなしに聞こえる。
もう家までは送ってくれないんだね。
当たり前だけど、もう付き合ってるわけじゃないし。
昔は近くに住んでいた。
あの頃から引っ越していない私と帰る方向が違うことが気になってしょうがなかった。
その夜LINEが来た。
“今度宮城に遊びに来ない?”
宏太くんから。
いつもはすぐに返信をしていたけど、その日は返す気になれなくて、既読のまま布団に入った。
ばいばーいと大きく漣くんが手を振る。宮城から遊びに来ているしいはもちろん彼氏の漣くん宅へ、だから一緒に歩き出す。
そんな2人に手を振り返した。
「「………。」」
残された私たち。
飲み会はそれなりに楽しかった。
漣くんがいろいろ話してくれたし、ご飯も美味しくて、会話も盛り上がった。
でもいざ2人になると…
「…帰り道どっち?」
「あ、え、私はあっち!」
気まずい。
会話もうまく出来ない。
「じゃあ俺あっちだから、じゃあね」
「そうなんだ、お疲れ様」
東京の夜は、夜なのに明るくてピカピカと眩しい。たくさんのネオンが輝いて、声もざわざわとひっきりなしに聞こえる。
もう家までは送ってくれないんだね。
当たり前だけど、もう付き合ってるわけじゃないし。
昔は近くに住んでいた。
あの頃から引っ越していない私と帰る方向が違うことが気になってしょうがなかった。
その夜LINEが来た。
“今度宮城に遊びに来ない?”
宏太くんから。
いつもはすぐに返信をしていたけど、その日は返す気になれなくて、既読のまま布団に入った。