「もしもし?今着いたから。うん、うん、奥の部屋ね」
しいが彼氏に電話を掛ける。
ちょっと緊張して来た。
しいの彼が予約してくれたお店は駅からちょっと歩いたオシャレな個室のお店で、薄暗い店内に加えまるでホテルの廊下張りに厳かな雰囲気だった。
店員さんに案内してもらった個室の前まで来た。
しいがドアを開ける。
個室の中が外からは全く見えない上に引き戸になった木製のドアを開けてもしいの後ろに立ってる私からはまだ何も見えない。
「こんばんは!」
ひょこっと可愛い声をした男の人が顔を出した。
わぁ、なんか高そうなスーツ着てる。
「彼氏の佐々木漣、テキトーに名前呼んで」
「真中です、こんばんは」
「来てくれてありがとね~、さぁ入って入って!」
ちょっとドキドキしながらしいのあとをついて部屋に入った。
個室の中も薄暗いどこかのホテルのロビーみたいな作りで、真ん中には低めのローテーブル、それを挟むようにブラウンの2人掛けよりちょっと大きいソファーが2つあって、どんだけオシャレなんだ!って驚いたけどそんなことどーでもいいぐらい驚くことが目の前にあった。
「俺の職場の同期、志田くん」
たぶん同じ顔したと思う。
目を丸くして、一瞬言葉に迷って、そんな私たちを見てすぐに何かを察知する。
「あれ、雪ちゃんも未来ちゃんも知り合い?」
わかりやすく苦笑いをしてしまった。
「そう…です、あの…大学の同級生で」
「そうなんだ!じゃあ紹介するっていうより同窓会って感じかな?」
「そうですね…」
なんか言った方がいい?
とりあえず軽く挨拶でも…
「久しぶり…だね」
私より先に言葉を発したのは向こうだった。
「うん、久しぶりだね」
だから私も同じように答えた。
目を合わせて会話を交わすなんてどれぐらいぶりだろう。
しいが彼氏に電話を掛ける。
ちょっと緊張して来た。
しいの彼が予約してくれたお店は駅からちょっと歩いたオシャレな個室のお店で、薄暗い店内に加えまるでホテルの廊下張りに厳かな雰囲気だった。
店員さんに案内してもらった個室の前まで来た。
しいがドアを開ける。
個室の中が外からは全く見えない上に引き戸になった木製のドアを開けてもしいの後ろに立ってる私からはまだ何も見えない。
「こんばんは!」
ひょこっと可愛い声をした男の人が顔を出した。
わぁ、なんか高そうなスーツ着てる。
「彼氏の佐々木漣、テキトーに名前呼んで」
「真中です、こんばんは」
「来てくれてありがとね~、さぁ入って入って!」
ちょっとドキドキしながらしいのあとをついて部屋に入った。
個室の中も薄暗いどこかのホテルのロビーみたいな作りで、真ん中には低めのローテーブル、それを挟むようにブラウンの2人掛けよりちょっと大きいソファーが2つあって、どんだけオシャレなんだ!って驚いたけどそんなことどーでもいいぐらい驚くことが目の前にあった。
「俺の職場の同期、志田くん」
たぶん同じ顔したと思う。
目を丸くして、一瞬言葉に迷って、そんな私たちを見てすぐに何かを察知する。
「あれ、雪ちゃんも未来ちゃんも知り合い?」
わかりやすく苦笑いをしてしまった。
「そう…です、あの…大学の同級生で」
「そうなんだ!じゃあ紹介するっていうより同窓会って感じかな?」
「そうですね…」
なんか言った方がいい?
とりあえず軽く挨拶でも…
「久しぶり…だね」
私より先に言葉を発したのは向こうだった。
「うん、久しぶりだね」
だから私も同じように答えた。
目を合わせて会話を交わすなんてどれぐらいぶりだろう。