仙台から東京は2時間近くかかる。
やっぱり遠いなと思いながら東京駅に着いた。
いつだって賑わっているけど、日曜日の夕方はとにかく賑わう。私みたいなキャリーバックを持った人もたくさんいる。
夕飯めんどくさいし、何か買っていこうかなー
そんなことを考えながらキャリーバックを手に持ち階段を降りる。宮城でおみやげもたくさん買ったおかげで重くなったキャリーバックは運ぶのに一苦労した。
そして何よりこの3日間歩きっぱなしで疲労がピークなこともあって、一歩ずつ降りる足も限界に近かった。
ほんのちょっと先にあるエレベーターまで行けばよかったんだけど、どうしてもその距離がめんどくさくて…っ
「わっ」
最後キャリーバックを落とした。
もう残り2段ぐらいだったから人的被害はなかったけど、ただただ恥ずかしい…!
慌ててキャリーバックの元まで駆け寄る。
「大丈夫?」
私より先に横たわったキャリーバックを起こしてくれた人がいた。聞き覚えのある声の。
「!、雪ちゃん…っ」
遊びに行った帰りなのか、軽装な私服姿で雪ちゃんが首を傾げ私を見ていた。
「めちゃくちゃ重いけど何入ってんの?」
しまった、東北限定ルルルン買い過ぎた!ぎゅうぎゅうに詰め込んだのがめっちゃくちゃ重くて階段正直辛かった!
「ありがとうっ、ちょっと旅行行っててね!おみやげいっぱい買っちゃったの!」
「危ないから気を付けなよ」
起こしてもらったキャリーバックをもらう。
「うん、思ったより重くて!イケると思ったんだけどな!あははは!」
なんか無駄に笑っちゃった。
「だいたいイケるの見たことないよ」
「そう、だよね!そうだよね!」
そうしないと話せない気がして。
「どこ行ってたの?旅行」
「あの、宮城に!初めて行ったんだけどよかったよ!」
「宮城?あぁ、しいなちゃんのところ?」
「うん、いろいろ案内してもらって…」
ブブブッとスカートのポケットに入れた携帯が鳴った。
「あ、電話!じゃあ…っ」
いいわけにこの場を去ろうと思った。
でも取り出した携帯を見て少し戸惑った。
宏太くんからだ。
「どしたの?出ないの?電話」
「あぁ…うん、長くなりそうだからあとで掛け直す!」
無理やりに電話を切った。
「…あのさぁ、こないだ聞きそびれちゃったことがあるんだけど」
「え、何?」
「あの…っ」
ブブブッ、ブブブッ!
雪ちゃんの言葉を遮るみたいにもう一度携帯が鳴った。
「あぁ、ごめん!気にしないで!何?」
「…ううん、いいよ。電話出て、よっぽど未来からの電話待ってるんでしょ。俺もう行くから」
「うん…、ごめんねっ」
通話ボタンをしてサッとその場から離れた。
やっぱり遠いなと思いながら東京駅に着いた。
いつだって賑わっているけど、日曜日の夕方はとにかく賑わう。私みたいなキャリーバックを持った人もたくさんいる。
夕飯めんどくさいし、何か買っていこうかなー
そんなことを考えながらキャリーバックを手に持ち階段を降りる。宮城でおみやげもたくさん買ったおかげで重くなったキャリーバックは運ぶのに一苦労した。
そして何よりこの3日間歩きっぱなしで疲労がピークなこともあって、一歩ずつ降りる足も限界に近かった。
ほんのちょっと先にあるエレベーターまで行けばよかったんだけど、どうしてもその距離がめんどくさくて…っ
「わっ」
最後キャリーバックを落とした。
もう残り2段ぐらいだったから人的被害はなかったけど、ただただ恥ずかしい…!
慌ててキャリーバックの元まで駆け寄る。
「大丈夫?」
私より先に横たわったキャリーバックを起こしてくれた人がいた。聞き覚えのある声の。
「!、雪ちゃん…っ」
遊びに行った帰りなのか、軽装な私服姿で雪ちゃんが首を傾げ私を見ていた。
「めちゃくちゃ重いけど何入ってんの?」
しまった、東北限定ルルルン買い過ぎた!ぎゅうぎゅうに詰め込んだのがめっちゃくちゃ重くて階段正直辛かった!
「ありがとうっ、ちょっと旅行行っててね!おみやげいっぱい買っちゃったの!」
「危ないから気を付けなよ」
起こしてもらったキャリーバックをもらう。
「うん、思ったより重くて!イケると思ったんだけどな!あははは!」
なんか無駄に笑っちゃった。
「だいたいイケるの見たことないよ」
「そう、だよね!そうだよね!」
そうしないと話せない気がして。
「どこ行ってたの?旅行」
「あの、宮城に!初めて行ったんだけどよかったよ!」
「宮城?あぁ、しいなちゃんのところ?」
「うん、いろいろ案内してもらって…」
ブブブッとスカートのポケットに入れた携帯が鳴った。
「あ、電話!じゃあ…っ」
いいわけにこの場を去ろうと思った。
でも取り出した携帯を見て少し戸惑った。
宏太くんからだ。
「どしたの?出ないの?電話」
「あぁ…うん、長くなりそうだからあとで掛け直す!」
無理やりに電話を切った。
「…あのさぁ、こないだ聞きそびれちゃったことがあるんだけど」
「え、何?」
「あの…っ」
ブブブッ、ブブブッ!
雪ちゃんの言葉を遮るみたいにもう一度携帯が鳴った。
「あぁ、ごめん!気にしないで!何?」
「…ううん、いいよ。電話出て、よっぽど未来からの電話待ってるんでしょ。俺もう行くから」
「うん…、ごめんねっ」
通話ボタンをしてサッとその場から離れた。