夜はしいの家に泊めてもらった。
実家暮らしの家に泊まるのは申し訳ないとホテル取ろうかとも考えたけど、お母さんも歓迎してくれるというからお言葉に甘えて。
「お酒どう?」
「わぁい、もらう!」
お風呂を借りて、しいの部屋でだらだらと夜の宮城を楽しむ。
シンプルなしいの部屋はテレビがなく、何もないのはあれだからと携帯で音楽を流してくれた。
「レゲエパンチ?初めて見たこれ!めっちゃ派手なパケ!」
渡された缶チューハイは見たことないライオンの顔に、赤緑黄色の原色が目に痛いパケだった。
「これ東北限定なの!美味しいよ!」
ローテーブルを囲みカンパイをする。おつまみには笹かまを出してくれた。
その目の痛い、名前の通りレゲェ感丸出しの色合いの缶に恐る恐る口を付ける。何味がするんだろう。
「…おいしい!!!」
「でしょ、宮城のド定番」
「これ何?モモみたいな味がする」
「そう!中身はピーチウーロンなの。それをここではレゲェパンチって言うんだよね」
へぇ、すごい。
どこにレゲェがあるのかわからないけどすごい。缶チューハイにしては炭酸が入っていないこともすごい。おかげでごくごく飲めちゃう。
「今日松永とどうだった?」
「あー…、楽しかったよ。すごい細かく案内してくれて」
「松永本当無駄知識が多いんだよ」
笹かまに手を伸ばす。笹かまくらい食べたことあるけど、ここで食べたらいつもよりおいしく感じた。
「今日さぁ、宏太くんに告白されたんだよね」
「え!?マジで!?やっぱ松永そうだったんだ」
「まさか今日言われると思わなくて…」
「で、なんて答えたの?」
ひとくちお酒を飲んだ。
「…少し考えさせてって」
「そうだよねー、そんな急には決められないよね」
宮城と東京なんて明らかな遠距離だ。
笹森もまゆちゃんもどんな気持ちで遠距離してたんだろう。しいも彼氏とは遠距離だ、みんなどんな気持ちで…
「宏太くんのことはさ、好きといえば好き…かなとは思うんだけど」
「うん」
想像つかない。
成り立つのかわからない。
その恋愛ってやつが。
「もしね、宏太くんと付き合ったら将来宮城に住んじゃったりするのかなーって思ったり」
「結構いいとこだよ、こっちも」
それは今日見て思った。
みんなが生まれ育った場所だ、いいところに決まってる。
実家暮らしの家に泊まるのは申し訳ないとホテル取ろうかとも考えたけど、お母さんも歓迎してくれるというからお言葉に甘えて。
「お酒どう?」
「わぁい、もらう!」
お風呂を借りて、しいの部屋でだらだらと夜の宮城を楽しむ。
シンプルなしいの部屋はテレビがなく、何もないのはあれだからと携帯で音楽を流してくれた。
「レゲエパンチ?初めて見たこれ!めっちゃ派手なパケ!」
渡された缶チューハイは見たことないライオンの顔に、赤緑黄色の原色が目に痛いパケだった。
「これ東北限定なの!美味しいよ!」
ローテーブルを囲みカンパイをする。おつまみには笹かまを出してくれた。
その目の痛い、名前の通りレゲェ感丸出しの色合いの缶に恐る恐る口を付ける。何味がするんだろう。
「…おいしい!!!」
「でしょ、宮城のド定番」
「これ何?モモみたいな味がする」
「そう!中身はピーチウーロンなの。それをここではレゲェパンチって言うんだよね」
へぇ、すごい。
どこにレゲェがあるのかわからないけどすごい。缶チューハイにしては炭酸が入っていないこともすごい。おかげでごくごく飲めちゃう。
「今日松永とどうだった?」
「あー…、楽しかったよ。すごい細かく案内してくれて」
「松永本当無駄知識が多いんだよ」
笹かまに手を伸ばす。笹かまくらい食べたことあるけど、ここで食べたらいつもよりおいしく感じた。
「今日さぁ、宏太くんに告白されたんだよね」
「え!?マジで!?やっぱ松永そうだったんだ」
「まさか今日言われると思わなくて…」
「で、なんて答えたの?」
ひとくちお酒を飲んだ。
「…少し考えさせてって」
「そうだよねー、そんな急には決められないよね」
宮城と東京なんて明らかな遠距離だ。
笹森もまゆちゃんもどんな気持ちで遠距離してたんだろう。しいも彼氏とは遠距離だ、みんなどんな気持ちで…
「宏太くんのことはさ、好きといえば好き…かなとは思うんだけど」
「うん」
想像つかない。
成り立つのかわからない。
その恋愛ってやつが。
「もしね、宏太くんと付き合ったら将来宮城に住んじゃったりするのかなーって思ったり」
「結構いいとこだよ、こっちも」
それは今日見て思った。
みんなが生まれ育った場所だ、いいところに決まってる。