「もう……っ、かなわないなぁ」
「それは俺のセリフ。――さとみさん、最後の曲聞いたよね? でも、改めて言わせて」
私の手を取って、改めて向き合いながら怜也くんは言葉を続けた。
「俺はさとみさんが好きです。好きな人がいることをファンに隠したくないし、もし叩かれたとしても活動は続けたい。それでも、俺はさとみさんと一緒にいたいんだ……だめ、かな?」
自信の籠った言葉はだんだん力をなくしていき、自信なさげに私に問いかけた。
もちろん私だって一緒にいたい……。怜也くんに謝って気持ちを伝えたい。だけど、それで本当にいいのかな……? 怜也くんは後悔しない?
「私は……怜也くんの迷惑になりたくない。歌い手としての“レイヤ”くんをもちろん応援してるし大好き。だから、私が重荷になるのだけは耐えられない……」
「そんなこと、思うはずがないでしょ? 重荷じゃなくて、さとみさんがいてくれることが俺の幸せなんだよ。それに、ファンのみんなも幸せになってって言ってたの聞いたでしょ?」
「それは俺のセリフ。――さとみさん、最後の曲聞いたよね? でも、改めて言わせて」
私の手を取って、改めて向き合いながら怜也くんは言葉を続けた。
「俺はさとみさんが好きです。好きな人がいることをファンに隠したくないし、もし叩かれたとしても活動は続けたい。それでも、俺はさとみさんと一緒にいたいんだ……だめ、かな?」
自信の籠った言葉はだんだん力をなくしていき、自信なさげに私に問いかけた。
もちろん私だって一緒にいたい……。怜也くんに謝って気持ちを伝えたい。だけど、それで本当にいいのかな……? 怜也くんは後悔しない?
「私は……怜也くんの迷惑になりたくない。歌い手としての“レイヤ”くんをもちろん応援してるし大好き。だから、私が重荷になるのだけは耐えられない……」
「そんなこと、思うはずがないでしょ? 重荷じゃなくて、さとみさんがいてくれることが俺の幸せなんだよ。それに、ファンのみんなも幸せになってって言ってたの聞いたでしょ?」