しかし翌日になり、大学に寄る前にお店に向かうが臨時休業になっていた。
 次の日もまた次の日も神崎さんの姿は、あれから見なくなった。
 元々お店を休みがちな人だったが何だか胸騒ぎがして、どうにかして会いたいと思うようになる。連絡も取れない。そんな時だった。
 瀬戸さんからPCウォッチにメールが届く。

『話したいことがあるんだ。今夜一緒に食事でもどう?』と……。

 あ、そうだ。あの人なら神崎さんの自宅や情報を知っているかもしれない。
 俺は、すぐに返事をする。俺も話があると。
 そして夜にいつも行く定食屋で待ち合わせをした。俺が鯖の味噌煮定食を頼んでいると瀬戸さんが少し遅れて来た。謝りながらコロッケ定食を頼んだ。

「いや~ごめん、ごめん。なかなか仕事が終わらなくてさ。それよりも聞いたよ? 先輩の店クビになったんだって?」

 あっ……やっぱり情報が漏れてる。ということは、瀬戸さんは神崎さんと会っているんだな。俺には会ってもくれないのに……。

「あの神崎さんは、何処に居るんですか!? 急に居なくなっちゃうし、クビも理由が分からなくて本人から事情を聞きたい」

 こんな中途半端に終わるなんて納得がいかない。ハッキリさせないと気が済まない。すると瀬戸さんは困った表情をしながら止めてくる。

「ちょっと……立花君、落ち着いて。俺もよく知らないんだ。会ったのも向こうから直接警察署に来たからで。あの人の情報は、俺もよく知らないんだよ。ごめん」

「そんな……」

「でも君をクビにしたのは、君を守るためじゃないかな? あんな事件に巻き込まれたんだ。そうではなくても本来君は一般人だ。こういう事件には関わらない方がいい」

 な、瀬戸さんまで……!?
 同じことを言われて胸が締め付けられそうになる。どうして……今さらなんだ?ずっと一緒に調査とかしてきたのに。
 俺は、ギュッと拳を握り締めた。それを見た瀬戸さんは、苦笑いすると俺の頭を撫でてきた。えっ……?