「そうバディです。俺達は、共に一緒なんです」
その言葉にハッとする神崎さんだった。そうだよ……俺達は、大切なバディなんだ。伊波さんみたいにはいかなくても、俺には俺のやり方で決めるしかない。
「俺が切りますから神崎さんが決めて下さい。頭の切れるあなたなら何かヒントを見つけられるかもしれない」
こういう場合。考えるのは神崎さんに限る。馬鹿な俺よりも推理が得意な神崎さんの方が向いているから。
俺の言葉に驚きつつも一緒に考えようとしてくれた。残り時間……2分切った。
「立花。赤は……残せ」
「赤を残すのですか……?」
「あぁ切るのは、白だ。だが絶対ではない。もし間違えた時は……すまない」
神崎さんがそう言って謝ってきた。俺は、黙ったまま白のコードに折りたたみナイフを向ける。決心は固まっていた。
「謝らないで下さい。俺は、神崎さんを信じます」
そう言うと白のコードを切る。怖いはずなのに切るのに迷いはなかった。
それは、俺が神崎さんを信じているからだ!
もしそれが間違えたとしても……信じたことに悔いはない。
静まり返る倉庫の中。変化はない……?
恐る恐る時限爆弾を見てみるとタイマーが止まっていた。ギリギリ……O.5秒を残して。た、助かった……!!
全身の力が抜けて尻餅をついてしまった。変な脂汗まで出てしまう。手も今になってガタガタと震えている。
アハハッ……と変な笑い出しながらと神崎さんを見る。するとホッとした表情をしていた。しかしすぐに暗い表情に戻ってしまう。
「あの……どうして白だと思ったんですか?」
俺は、その場の雰囲気を壊すためにあえてそう質問した。
「赤羽が最後に『赤薔薇会に栄光あれ』と強調した。赤は、赤薔薇会の象徴の色だ。それをわざわざ切らさずに残させることは、俺らより格上だと印象を与えることにもなる。アイツならそれぐらいのことをやると思ったからだ!」
神崎さんの言葉に俺は、納得した。確かに赤羽ならやりそうな考えだ。
チラッと時限爆弾のコードを見る。残された赤いコードは、まるで俺らを嘲笑っているかのように確かに存在していた。
その言葉にハッとする神崎さんだった。そうだよ……俺達は、大切なバディなんだ。伊波さんみたいにはいかなくても、俺には俺のやり方で決めるしかない。
「俺が切りますから神崎さんが決めて下さい。頭の切れるあなたなら何かヒントを見つけられるかもしれない」
こういう場合。考えるのは神崎さんに限る。馬鹿な俺よりも推理が得意な神崎さんの方が向いているから。
俺の言葉に驚きつつも一緒に考えようとしてくれた。残り時間……2分切った。
「立花。赤は……残せ」
「赤を残すのですか……?」
「あぁ切るのは、白だ。だが絶対ではない。もし間違えた時は……すまない」
神崎さんがそう言って謝ってきた。俺は、黙ったまま白のコードに折りたたみナイフを向ける。決心は固まっていた。
「謝らないで下さい。俺は、神崎さんを信じます」
そう言うと白のコードを切る。怖いはずなのに切るのに迷いはなかった。
それは、俺が神崎さんを信じているからだ!
もしそれが間違えたとしても……信じたことに悔いはない。
静まり返る倉庫の中。変化はない……?
恐る恐る時限爆弾を見てみるとタイマーが止まっていた。ギリギリ……O.5秒を残して。た、助かった……!!
全身の力が抜けて尻餅をついてしまった。変な脂汗まで出てしまう。手も今になってガタガタと震えている。
アハハッ……と変な笑い出しながらと神崎さんを見る。するとホッとした表情をしていた。しかしすぐに暗い表情に戻ってしまう。
「あの……どうして白だと思ったんですか?」
俺は、その場の雰囲気を壊すためにあえてそう質問した。
「赤羽が最後に『赤薔薇会に栄光あれ』と強調した。赤は、赤薔薇会の象徴の色だ。それをわざわざ切らさずに残させることは、俺らより格上だと印象を与えることにもなる。アイツならそれぐらいのことをやると思ったからだ!」
神崎さんの言葉に俺は、納得した。確かに赤羽ならやりそうな考えだ。
チラッと時限爆弾のコードを見る。残された赤いコードは、まるで俺らを嘲笑っているかのように確かに存在していた。