それを聞いたエレナちゃんは目を大きく見開き驚いた表情をすると、すぐに涙を流して取り乱す。
「何で……伊藤さんが? 彼は、いい人よ。誰かに恨まれるような人じゃないわ。それに麻薬なんてやる人じゃないわ!」
「エレナちゃん落ち着いて。勝手な逆恨みってこともある。人は、些細なことでも恨むこともあったりする。もちろん。それは許されることではないし、必ず犯人を見つける。しかし、そのためには証拠や動機を見つける必要がある。エレナちゃん……何か伊藤さんが変わった様子とかなかったか?」
「……変わった様子?」
エレナちゃんは、涙を拭きながら考える。するとあることを呟き出した。
「そういえば伊藤さん。最近田辺さんに薦められてアロマを使うようになったかしら? 田辺さんとは、仲が良くてたまに飲みに行っていたから。それで自宅に行った時にいくつかアロマの道具を貸してくれたんですって。その花の香りが凄くいい匂いだからって私にも薦めてくれたんだけど、あいにく同じ匂いのが何処のお店にも無くて、私はまだ嗅いでいないのよね」
花の香りのアロマ!?
その言葉を聞いた時『華の雫』が頭に浮かんだ。確か花の香りの成分がするってリカコさんが言っていたはず。
「なるほどな。そのアロマに『華の雫』が仕込まれていた可能性があるな。同じ花の香りだし。それに麻薬は、嗅ぐだけでも中毒性になる効果がある」
神崎さんも同じ考えだった。じゃあ、犯人は田辺さんじゃあ!?
「それって田辺さんが犯人じゃないですか!?」
「……いや。それだけだと何とも言えない。証拠もないし、とぼけられたら終わりだ。相手が赤薔薇会と組んでいるとしたら一筋縄では行かないだろう。しかし可能性が高いなら確かめる必要があるな。エレナちゃん。ちょっと君に協力を頼みたい」
エレナちゃんに協力を頼む神崎さん。
確かに証拠がないと捕まえることが出来ないけど、でも何をするんだ?
「協力ですか……?」
エレナちゃんも驚いた表情をしていた。一体何を企んでいるのか分からなかったが神崎さんのことだ。何か考えがあるのだろう。
その後。俺らは、指示に従うことに。
それが本当に犯人を特定する動機になるとは思えなかったけど、やらないよりは、やった方がいい。エレナちゃんも伊藤さんのために承諾してくれた。
「何で……伊藤さんが? 彼は、いい人よ。誰かに恨まれるような人じゃないわ。それに麻薬なんてやる人じゃないわ!」
「エレナちゃん落ち着いて。勝手な逆恨みってこともある。人は、些細なことでも恨むこともあったりする。もちろん。それは許されることではないし、必ず犯人を見つける。しかし、そのためには証拠や動機を見つける必要がある。エレナちゃん……何か伊藤さんが変わった様子とかなかったか?」
「……変わった様子?」
エレナちゃんは、涙を拭きながら考える。するとあることを呟き出した。
「そういえば伊藤さん。最近田辺さんに薦められてアロマを使うようになったかしら? 田辺さんとは、仲が良くてたまに飲みに行っていたから。それで自宅に行った時にいくつかアロマの道具を貸してくれたんですって。その花の香りが凄くいい匂いだからって私にも薦めてくれたんだけど、あいにく同じ匂いのが何処のお店にも無くて、私はまだ嗅いでいないのよね」
花の香りのアロマ!?
その言葉を聞いた時『華の雫』が頭に浮かんだ。確か花の香りの成分がするってリカコさんが言っていたはず。
「なるほどな。そのアロマに『華の雫』が仕込まれていた可能性があるな。同じ花の香りだし。それに麻薬は、嗅ぐだけでも中毒性になる効果がある」
神崎さんも同じ考えだった。じゃあ、犯人は田辺さんじゃあ!?
「それって田辺さんが犯人じゃないですか!?」
「……いや。それだけだと何とも言えない。証拠もないし、とぼけられたら終わりだ。相手が赤薔薇会と組んでいるとしたら一筋縄では行かないだろう。しかし可能性が高いなら確かめる必要があるな。エレナちゃん。ちょっと君に協力を頼みたい」
エレナちゃんに協力を頼む神崎さん。
確かに証拠がないと捕まえることが出来ないけど、でも何をするんだ?
「協力ですか……?」
エレナちゃんも驚いた表情をしていた。一体何を企んでいるのか分からなかったが神崎さんのことだ。何か考えがあるのだろう。
その後。俺らは、指示に従うことに。
それが本当に犯人を特定する動機になるとは思えなかったけど、やらないよりは、やった方がいい。エレナちゃんも伊藤さんのために承諾してくれた。