すると、神崎さんはポログラフの映像を出すと、こちらにも見えるように映し出す。そこには、GPS機能が発動していた。
「これで立花の位置が分かる。アイツに渡したお守りに最新式のGPSの発信器を入れておいたからな。見てみろ? すぐそばに立花に反応しているだろう?」
えっ? あのお守りってそのために渡してきたのか!?
不思議に思っていたが、まさか……。俺は、唖然とする。
あ、ボーとしている場合ではない。必死に身体をよじらせクローゼットの戸に体当たりする。すると戸が開いた。なだれるように外に落ちる。
やった~開いた!
「立花!?」
しかしヤバいと思った佐々木慶一は、神崎さんが俺に気を取られている間に隙を見て窓から逃走してしまう。あ、逃げられちゃう!?
「逃げられると思うなよ」
すぐに神崎さんは、後を追いかけた。だが予期せぬ状態になる。玄関そばで待機していたはずの瀬戸さんが何者かに襲われ、倒れていた。
そして佐々木慶一は、逃げている最中にワゴン車が近づき停まると、そのまま彼を拉致して連れ去ってしまう。おっという間の出来事だった。
俺は、無事に救出されたが、犯人の佐々木慶一を取り逃がし、連れ去られていまう結果となってしまった。捕まえる事すら出来なかった。しかも、目の前で……。
俺は、口惜しさと申し訳なさで落ち込む。すると神崎さんは、俺を励ましながら、それをやったのは、赤薔薇会だと教えてくれた。また赤薔薇会の仕業!?
何故分かったのかと聞くと踞っている瀬戸さんの近くに赤薔薇が落ちていた。
この状態を予測して流れるように拉致が出来たのも普段の手口と同じだからと判断したらしい。
「でも何故? 佐々木慶一を拉致したのでしようか?」
「口封じだろう。俺らに捕まり余計なことを話させないために。アイツらは、いつもそうだ。例え犯罪の手助けしても、用が無くなったり、失敗すれば平気で殺す。
人を駒や道具としか見ていない奴らだ」
そう話す神崎さんは、眉を寄せて凄く複雑そうな表情をしていた。まるで憎んでいるような危うい雰囲気だった。
もしかして赤薔薇会に何か因縁があるのだろうか? 俺は、そんな風に感じ取ったのだった……。
「これで立花の位置が分かる。アイツに渡したお守りに最新式のGPSの発信器を入れておいたからな。見てみろ? すぐそばに立花に反応しているだろう?」
えっ? あのお守りってそのために渡してきたのか!?
不思議に思っていたが、まさか……。俺は、唖然とする。
あ、ボーとしている場合ではない。必死に身体をよじらせクローゼットの戸に体当たりする。すると戸が開いた。なだれるように外に落ちる。
やった~開いた!
「立花!?」
しかしヤバいと思った佐々木慶一は、神崎さんが俺に気を取られている間に隙を見て窓から逃走してしまう。あ、逃げられちゃう!?
「逃げられると思うなよ」
すぐに神崎さんは、後を追いかけた。だが予期せぬ状態になる。玄関そばで待機していたはずの瀬戸さんが何者かに襲われ、倒れていた。
そして佐々木慶一は、逃げている最中にワゴン車が近づき停まると、そのまま彼を拉致して連れ去ってしまう。おっという間の出来事だった。
俺は、無事に救出されたが、犯人の佐々木慶一を取り逃がし、連れ去られていまう結果となってしまった。捕まえる事すら出来なかった。しかも、目の前で……。
俺は、口惜しさと申し訳なさで落ち込む。すると神崎さんは、俺を励ましながら、それをやったのは、赤薔薇会だと教えてくれた。また赤薔薇会の仕業!?
何故分かったのかと聞くと踞っている瀬戸さんの近くに赤薔薇が落ちていた。
この状態を予測して流れるように拉致が出来たのも普段の手口と同じだからと判断したらしい。
「でも何故? 佐々木慶一を拉致したのでしようか?」
「口封じだろう。俺らに捕まり余計なことを話させないために。アイツらは、いつもそうだ。例え犯罪の手助けしても、用が無くなったり、失敗すれば平気で殺す。
人を駒や道具としか見ていない奴らだ」
そう話す神崎さんは、眉を寄せて凄く複雑そうな表情をしていた。まるで憎んでいるような危うい雰囲気だった。
もしかして赤薔薇会に何か因縁があるのだろうか? 俺は、そんな風に感じ取ったのだった……。