三日月の監視塔
ヒューマンドラマ
3
安城和城/著
- 作品番号
- 1653028
- 最終更新
- 2021/11/13
- 総文字数
- 31,886
- ページ数
- 34ページ
- ステータス
- 未完結
- いいね数
- 3
- ランクイン履歴
-
ヒューマンドラマ8位(2021/11/29)
- ランクイン履歴
-
ヒューマンドラマ8位(2021/11/29)
「人は何事にも飽きるものだなんていうけれど、
月は、どれだけ見ていたって飽きないのよね」
口元に笑みを浮かべ、オオシマイヨはそう言った。唇の両端が異様に吊り上がり、それは僕に否応なく、三日月が横たわる姿を連想させた。
「あなたが城に入ってきて、最初は本当に嬉しかった。
でも、私の部屋の夜空から、月が消えてしまったの」
Illustration by yamy
月は、どれだけ見ていたって飽きないのよね」
口元に笑みを浮かべ、オオシマイヨはそう言った。唇の両端が異様に吊り上がり、それは僕に否応なく、三日月が横たわる姿を連想させた。
「あなたが城に入ってきて、最初は本当に嬉しかった。
でも、私の部屋の夜空から、月が消えてしまったの」
Illustration by yamy
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