僕たちだって、舞花を愛していた。

 舞花のことを第一に考えていた。

 舞花のためなら何でもした。

 人並みに、いやそれ以上に、僕たちは子どもに愛情を注いできた。



 だけど、ちゃんと愛せていただろうか。



 僕たちはちゃんとできていたかな、「普通の親」を。