「あぁーーースッキリした!」


清々しい表情のあさひが背伸びをした。

気付けば夕暮れで、今にも陽が沈みそうだった。


「ありがとね、碧斗」


少し恥ずかしそうにお礼を言う姿に、なんだか優しい気持ちになれた。

もう作り笑顔なんてしてない、それ見ておれも自然と笑っちゃうような。


「帰ろっか」

「うん!」


どちらともなく手を繋いだ。

もうすぐ日が暮れる。

歩いて帰ろう、一緒に帰ろう。


「ねぇあさひ」

「ん、なに?」

「おれの鉄則がも1つあるんだけど」

「鉄則?なにそれ?」




——繋いだ手は絶対離さない!!




「教えなぁーい!」

「なにそれっ」