小学生の時からキミの事が好きだった。 だからこそ、やってしまったと、嫌われてしまったと、そう思っていた。 いつも、夕日に向かって帰るキミの事を見つめていた。 けど、それはもう、やめよう。 一緒の位置で、一緒に並んで、キミと夕日に向かって歩いて帰りたい。 だから、 校門で、キミを待って、小学生の時以来、目が会った瞬間―――⋯ 「高梨(たかなし)、一緒に帰らない?」 僕の頬が、夕日のように、染まっているような気がした。