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 それから三日後、栞里から一通のメッセージが届いた。

『幹太くん、この前の返事をします。気持ちはすごく嬉しいけど、幹太くんの気持ちに答えることはできません。ほんとにごめんなさい』

 なんとも単純明快な答えだった。

 分かってはいた。結果がダメだってこと。知っていた。フラれるってこと。
 だけど、何もしないまま後悔するよりはいいと思った。

 少しでも俺の気持ちを知ってもらえたらそれで何も言うことはなかった。

 俺は、後悔なんかしていない。

 むしろ成長することができて清々しいほどだ。


『答えてくれてありがとう』

 俺はそんな言葉を返していた。

 ──だけど、栞里からメッセージをもらったその日を境に彼女が俺の前に姿を現わすことはなくなった。

 当然、そうなることも予想済みではあったけれど、少しだけ寂しさが俺を纏った。