「あっ! みんなー! ゲンが目を覚ましたー!!」
目を開くと、ずっと俺の顔を覗き込んでいたらしいセンディが大声で叫んだ。上体を起こす。ここは……キンダーたちの家か。
「大丈夫ですかゲンさん!」
アニーラが部屋に飛び込んできた。ぽとりと何かが額から落ちた。腹の上に眼を落とすと、濡れた布切れがあった。熱冷ましのために額に乗せていたものが、張り付いていたらしい。彼女はそれを拾い上げる。
「アニーラが看病してくれたのか?」
記憶をたどる。そうだ、オクトに正面から突っ込んで、一方的にやられた。そっからの記憶はおぼろげだ。
「身体はアツシさんが治してくれました。でも熱が下がらなくて私とセンディで……」
「へへっ、熱冷ましの布はおれが取り替えたんだぜ!」
センディが得意げに笑う。
「そうか、ありがとう」
オレはセンディの髪をくしゃくしゃとかき回すようにして、頭を撫でた。
「大丈夫ですか?」
アツシも部屋に入ってきた。
「アツシ、回復ありがとう。それと心配もかけたみたいだな」
「いえ。それよりも、病み上がりの所すいませんが、立てますか?」
「ああ、たぶん大丈夫」
「それなら聖石堂へ。紹介したい人がいます」
目を開くと、ずっと俺の顔を覗き込んでいたらしいセンディが大声で叫んだ。上体を起こす。ここは……キンダーたちの家か。
「大丈夫ですかゲンさん!」
アニーラが部屋に飛び込んできた。ぽとりと何かが額から落ちた。腹の上に眼を落とすと、濡れた布切れがあった。熱冷ましのために額に乗せていたものが、張り付いていたらしい。彼女はそれを拾い上げる。
「アニーラが看病してくれたのか?」
記憶をたどる。そうだ、オクトに正面から突っ込んで、一方的にやられた。そっからの記憶はおぼろげだ。
「身体はアツシさんが治してくれました。でも熱が下がらなくて私とセンディで……」
「へへっ、熱冷ましの布はおれが取り替えたんだぜ!」
センディが得意げに笑う。
「そうか、ありがとう」
オレはセンディの髪をくしゃくしゃとかき回すようにして、頭を撫でた。
「大丈夫ですか?」
アツシも部屋に入ってきた。
「アツシ、回復ありがとう。それと心配もかけたみたいだな」
「いえ。それよりも、病み上がりの所すいませんが、立てますか?」
「ああ、たぶん大丈夫」
「それなら聖石堂へ。紹介したい人がいます」