「私さ、今週からテスト期間入るから、テスト終わるまで夜来れなくなる。ごめん」
「全然いいけど、蘭ってテスト勉強真面目にやるタイプなん」
「やるよ。どっかの誰かさんと違ってテスト期間関係なく夜に出歩いたりしないから」
「誰だその不真面目野郎は」
「あんただよ」
「いや まじでそれな。その後親に見つかるとこまでセットな。今考えたらポンコツすぎる」
懐かしい話をして笑い合い、天気が良い日は天体観測に行く。
広がる星空を見た帰りにアイスを買いに深夜バイター幻中 光──通称 真夜中さんがいるコンビニに向かう。
それから、四季などお構いなく、イートインスペースでアイスを食べるのだ。
それが、今も変わらない私と綺の、夜の越え方。