がたん。椅子から立ち上がる音が聞こえた。垂れた前髪からその方向をのぞくと、モモネがぼくのほうをすごい形相でにらんでいた。


「ちょっとぉ。男ならやんなさいよ」
「……でも」


ばん。机をたたく音。


「ここで断ったら、ずっと仲間外れにするからね!」
「わ、わかったよ……や、やります……」


今度はぼくが弁護士を頼みたかった。