魔王城跡地を出てどれぐらい歩いたのか、漸く近くの町に到着した。
「お腹も空いたし·····、何処かで食べたいんだけど」
私はポケットに手を入れて入っていたお金を数えた。
「とりあえず一食分はあるよね」
うん、まずは腹ごしらえして後の事はそれから考えよう。
私は食堂に入った。
店員さんに席を案内されてメニューの中から一番安い物を注文した。
「そういえば、あれからどれくらい経ったのかしら······」
私は近くにあった新聞を取って日付を確認した。
「うわ、1ヶ月も経ってる······」
と言う事は1ヶ月も放置されてた、て事?
いくらなんでも1ヶ月もうら若き乙女を放置するなんて信じられない、と言うか誰も来なかった事が信じられない。
普通は兵士とか確認しに来るんじゃないの?
もしかしたら魔王の残り分子が残っている可能性があるじゃないの?
それよりも私は新聞の見出しに驚いた。
「えっ!? 勇者レインと聖女ミリアが結婚っ!?」
いやいやいや、ミリアって誰っ!?
私は聖女じゃないの?
記事を読むと魔王討伐の褒美として勇者レイン達は国の役職に就く、と同時にレインは聖女で第一王女のミリアとの婚約が決まった、との事。
「つまり私はミリアって言う王女の代わり、と言う事?」
どうりで私が置いてけぼりにされた訳だ······。
何のために私は魔王を封印したんだか情けなくなった。
「うん、もうどうでもいいや······」
本当は王都に帰ろう、と思ったけどその理由も無くなった。
私は存在しないただの平民になったのだ。
料理は勿論食べたけど味はわからなかった。
「お腹も空いたし·····、何処かで食べたいんだけど」
私はポケットに手を入れて入っていたお金を数えた。
「とりあえず一食分はあるよね」
うん、まずは腹ごしらえして後の事はそれから考えよう。
私は食堂に入った。
店員さんに席を案内されてメニューの中から一番安い物を注文した。
「そういえば、あれからどれくらい経ったのかしら······」
私は近くにあった新聞を取って日付を確認した。
「うわ、1ヶ月も経ってる······」
と言う事は1ヶ月も放置されてた、て事?
いくらなんでも1ヶ月もうら若き乙女を放置するなんて信じられない、と言うか誰も来なかった事が信じられない。
普通は兵士とか確認しに来るんじゃないの?
もしかしたら魔王の残り分子が残っている可能性があるじゃないの?
それよりも私は新聞の見出しに驚いた。
「えっ!? 勇者レインと聖女ミリアが結婚っ!?」
いやいやいや、ミリアって誰っ!?
私は聖女じゃないの?
記事を読むと魔王討伐の褒美として勇者レイン達は国の役職に就く、と同時にレインは聖女で第一王女のミリアとの婚約が決まった、との事。
「つまり私はミリアって言う王女の代わり、と言う事?」
どうりで私が置いてけぼりにされた訳だ······。
何のために私は魔王を封印したんだか情けなくなった。
「うん、もうどうでもいいや······」
本当は王都に帰ろう、と思ったけどその理由も無くなった。
私は存在しないただの平民になったのだ。
料理は勿論食べたけど味はわからなかった。