(本当は俺が、もう少し家に居られればいいんだけど)

 自分が出かけることによって結果的に陽茉莉に悠翔の世話を押しつけることになり、負担をかけていることは自覚していた。それに、陽茉莉は掃除や洗濯などの家事も気付いたらやってくれている。

 邪鬼退治に関し、自分の代わりを務められる人間がいないことが、口惜しい。
 唯一の救いは、陽茉莉が悠翔の相手を楽しんでくれている様子なことだ。
 元々子供が好きということもあるだろうし、四人兄弟の長女で小さな頃から弟と妹の世話をしていたと言っていたので、子供の相手に慣れているのだろう。

 悠翔がスプーンをお皿から口に運ぶ。
 目の前に置かれた食べかけのお皿には、卵に包まれたチキンライスが少し残っていた。