悠翔は芝生のほうへと走ってゆくと、しばらくは綺麗な小石を集めたりバッタを捕まえたりして過ごしていたが、しばらくすると陽茉莉のほうへと走り寄ってきた。

「お姉ちゃん。僕、縄跳びするから見てて」
「うん、いいよ」

 陽茉莉が頷くと、悠翔は家から持ってきた縄跳びを持ってアスファルトの部分へと向かう。そして、前飛びと後ろ飛びを披露してくれた。

「すごい、上手だね!」
「うん。お兄ちゃんに教えてもらったの。今、あや飛びの練習してるんだけどまだできないから練習する」
「うん、頑張れ!」

 褒められて嬉しかったのか、悠翔は嬉しそうにはにかむ。