視線をずらして目が合った悠翔は、陽茉莉を見上げてへらりと微笑んだ。

(か、可愛い!)

 子供は皆天使だと言うが、まさに天使の微笑み。

「…………。じゃあ、お世話になってもいいですか?」
「もちろん」

 相澤はまるで重大案件を通すための部長会議が終わった後かのような、ほっとしたような表情をする。

「お姉ちゃん、ここに住む? やったぁ!」