今後も襲われる?

 今日はたまたま相澤に助けてもらえたからなんとかなったけれど、もしも相澤が来なかったらどうなっていたのだろう? 想像するだけでぞっとする。

「わ、私、どうすればいいんでしょう」

 これまではお守りを頼りにしていたのに、効き目が切れてしまったのだろうか。しばらく考え込んでいた相澤は、真っ青になって俯く陽茉莉を見つめる。

「提案なんだが──」

 陽茉莉は顔を上げて相澤を見返した。
 日本人にしては茶色い瞳と、視線が絡み合う。

「ここで、俺と一緒に住まないか?」
「……は?」

 今なんて言った?
 俺と一緒に住む?
 そう聞こえた気がするけど、気のせい?

 あまりに予想外の提案に、陽茉莉は唖然として相澤を見返した。