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 変化はすぐに現れた。

 どこからか見られているような、嫌な空気。ハッとして振り返ると、ぽっかりと空いた黒い穴のような虚無な瞳がこちらを物欲しげに見つめていた。

「消えろ」

 少し離れた場所から陽茉莉を見守っていた相澤が、いつの間にかその人ならざる者の背後に近付き何かを呟く。風が起こり人ならざる者が苦しみ出したところに祓除札を投げつける。まるで最初からそれに当たることが決まっていたかのように、祓除札は見事に邪気の背中に命中した。

「ギャアア」

 耳をつんざくような細い悲鳴と共に、人ならざる者が煙のように消えてゆく。