「今回の件は、チームのメンバー全員に助けられました。特に、新山は本当によく頑張ってくれました」
自分の名前が聞こえ、びっくりした陽茉莉は思わず顔を上げて耳をそばだてる。
「新山が?」
「はい。商品選びから、アイデア出しまで色々とやってくれました。特に、生産管理部との調整は全て新山がやってくれましたから」
「おお、そうか」と須山課長がこちらに歩いてくるのが見えた。
チームのメンバーが自分に注目するのを感じる。
「新山、よくやってくれた」
「いえ、私は大したことは──」
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