「前から誘おうと思ってたんだけど、一緒にホテルに行かないか?」
「……ホテル?」

 それはつまり……そういうお誘い!?
 これ以上にない位に目を見開いた陽茉莉を見つめ、相澤がふっと笑う。

「──三人で」
「さ、三人?」
「そ。カノンリゾート東京、プレゼン当日までに下見したほうがいいと思うんだ」

 にこりと微笑む相澤を、陽茉莉はぽかんと見上げた。

 カノンリゾート東京?
 つまりこれは、プレゼン日までに実際に商品を使用する環境などを目で見て確認して、よりよい営業提案に繋げようというお誘いだ。

 陽茉莉は自分の勘違いに気付き、恥ずかしさから真っ赤になる。