「いや、大丈夫。札を作れるようにはなるはず」

  祓除の強さは弱いかもしれないけど、と高塔がボソリと呟く。

「ここだとなんだし、場所を変えようか」

 陽茉莉のほうじ茶ラテがほとんどなくなっているのを確認した高塔が、伝票を持ってすっくと立ち上がる。
 陽茉莉は慌てて残っているほうじ茶ラテを飲み干すと、高塔の後に付いていった。