陽茉莉は鞄に入れていたお守りを取り出して、相澤に見せる。 「よし。何かあったら連絡して」 陽茉莉はソファーに座ったまま上半身だけ捻ってこちらを見る相澤を見つめ、目を瞬かせた。 「ふふっ……」 思わず笑いが込み上げる。 「何?」 突然笑い出した陽茉莉を見つめ、相澤が怪訝な顔をする。