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 高塔と約束した週末、陽茉莉は午前中に洗濯や部屋の掃除を終わらせ、お昼ご飯を作るタイミングで夕ご飯の鍋の準備をした。

「お姉ちゃん、どうしてこんなに早くから夕ご飯作ってるの?」

 キッチンに来た悠翔が、不思議そうに陽茉莉の手元を覗き込む。

「んー。今日は午後からお出かけするから、お姉ちゃんがいなくても食べられるように準備しておこうと思って」
「お出かけ? 僕も行く?」
「ううん。お姉ちゃんだけ」
「ええー!」

 悠翔は不満げにぷくりと頬を膨らませる。