陽茉莉はこくこくと頷くと、スマホのスケジュールにそれを記録した。

 話が終わると、陽茉莉と高塔は向かい合ったままお昼ご飯を食べ始める。サツマイモの天ぷらを頬張っている高塔が、しみじみとこちらを見つめていることに気付き陽茉莉は首を傾げる。

「どうしたんですか?」
「いやー。新山ちゃん、礼也のことすっごく心配しているんだなって思ってさ。わざわざ自分から危険地帯に足を踏み込むなんて」
「だって、私ばっかりがお世話になりっぱなしだと申し訳ないじゃないですか」

 陽茉莉はなんとなく気恥ずかしさを感じて、口を尖らせる。